みんなのセキュリティコラム(Grafsec・SPREAD共同コラム)2021年2月10日配信

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【みんなのセキュリティコラム(Grafsec・SPREAD共同コラム)】
                    2021年 2月10日配信
 ◆『コロナ禍でのオンライン活動で見えてきた、
   ちょっとした工夫でできる情報セキュリティ』
     東北情報セキュリティ勉強会
     代表 菊池 崇仁 様
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昨年 4 月に発令された緊急事態宣言は、私たちの経済活動を直
撃。とくに行動自粛要請によって突如訪れたオンライン化への波
は、世の中に大きな混乱を起こしました。社会変化とも言えるこ
のタイミングに偶然にも、オンライン授業の構築・運営や大規模
オンラインイベントの運営に関わる機会を頂くことができました。
今回はこれらの活動の中から見えてきた、ちょっとした工夫でで
きる情報セキュリティのノウハウを読者の皆さまへ共有したいと
思います。

「その画面、見せる前に一呼吸」

オンラインでの活動が増えるに伴って、コンピューターの画面を
他の人に共有する機会がグッと増えました。オンライン会議ツー
ルの使い勝手が良いことから、何気なく行う方が多いと思われま
すが、共有する画面にご自身のメールボックスやカレンダー、デ
スクトップ上の重要ファイルなど、他の人に「見せてはいけない
もの」が含まれていることを意識をしている方は多くないのでは
ないでしょうか。オンライン会議ツールの多くは、画面の共有を
アプリケーション単位で設定できるため、画面を共有する前に一
呼吸置いて、内容を確認することをオススメします。

「カメラ越し、いらないもの見えてない?」

オンラインでの活動が増えたことで、カメラ越しに自宅や職場の
一部を見せることが多くなったかと思われます。ノートパソコン
やタブレットに搭載されているインカメラや市販のウェブカメラ
は、顔の近くに置いても全体を映す広角のレンズを搭載しており、
狭いスペースでのオンライン会議に重宝する代物です。その反面、
周囲の状況を広範囲に映してしまうため、自宅や会社の中に何が
置かれているかなど、その場所でないと知り得ないことが知られ
てしまう可能性があります。見えてはいけないものが周囲にない
かを事前に確認したり、仮想的な背景を設定できるオンライン会
議ツールの場合はこれを活用したりすることで防げます。

今年の1月に緊急事態宣言が再び発令され、オンライン中心の活
動がまだまだ続くものと思われます。オンラインでの活動には情
報セキュリティの懸念がついて回りますが、ちょっとした確認や
工夫で払拭できるものばかりです。知恵を駆使して共に乗り越え
ていきましょう!

最後になりましたが、私たちの団体である「東北情報セキュリテ
ィ勉強会」は、2008年より東北地方の情報セキュリティ意識の底
上げを目的に活動をしております。これまでは開発者向けの内容
を中心に扱ってきましたが、企業活動や市民活動のオンライン化
が進んだことで、より広い範囲への情報提供が必要だと考えてお
ります。しばらくはオンラインでの活動が中心になると思います
が、地域の一員としてICTを活用できる人材づくりを担っていき
たいと思いますので、引き続きご支援よろしくお願いします。


【執筆者(菊池 崇仁(きくち たかひと) 様)プロフィール】
東北情報セキュリティ勉強会 代表。
2009年から東北情報セキュリティ勉強会に参加、2017年に代表。
学生時代から情報セキュリティの啓発活動に参加し、東北地方を
中心に幅広い世代への情報提供や支援活動を行っている。


東北情報セキュリティ勉強会
http://tohoku-security.techtalk.jp/



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