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【みんなのセキュリティコラム(Grafsec・SPREAD共同コラム)】
2021年 7月14日配信
『コロナ禍の活動のありかた』
一般社団法人安心安全インターネット塾
代表理事 勝野 祐子 様
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昨年4月、緊急事態宣言が発出され、対面の講演やイベントはこ
とごとくキャンセル。子どもたちは休校やステイホームを余儀な
くされ、デジタル端末を使う機会が、学習面でも娯楽面でも増え、
直面する問題や課題もより一層深まりました。
職場の講義・授業は否応なくオンライン形式に切り替わり、渋々
対応。巷では早々とZOOMを習得した講師陣がウェビナーを展開す
るなか、オンライン形式といったら以前からSkypeが王道という
古い考えに縛られ、新しいTV会議ツールへの抵抗感や対面形式こ
そがベストというこだわりが、新しい活動スタイルへの第一歩を
足踏みさせていました。
そんななか、Grafsec主催の全国の啓発団体との交流は、とても
ありがたく有意義で、啓発のあり方を柔軟に考えるとても良い
機会となりました。
コロナ対策を万全に行い対面形式を貫き通すのもよし、リモート
数か所を繋ぎオンライン形式で実施するのもよし、対面形式とオ
ンライン形式の両方の良さを活かしたハイブリッド形式もよし、
どれも正解でそれぞれの良さを活かした新しいスタイルを作って
いこうと前向きになれました。
その後、地元の小中学校や高校、大学・専門学校、自治体などか
ら「オンライン形式で実施できないか」「講演会の様子をビデオ
で撮影し、後日その様子をYouTubeに限定配信できないか」「事
前に録画したものを期間限定でYouTube配信してもらえないか」な
ど、オンライン形式を取り入れた様々な相談が相次ぎ、要望に応
えようと試行錯誤の連続でした。
実際に以下の形式で、コロナ禍の講演・講座を開催しました。課
題もたくさんありますが、受講者から寄せられた良かった点を書
き添えておきます。
●録画しながら対面形式で行い、後日録画データをYouTubeで限定配信。
-会場に行けない人でも、好きな時間に視聴できる。
-聞き逃しても、後から何度でも再生できる。
●メイン会場は対面、他教室をモニターで繋ぎ複数会場で参加。
-密を避けられ、一度にたくさんの生徒が参加できる。
●事前に録画し、期間限定でYouTube配信。
-期間内の好きな時間に視聴できる(忙しい保護者にありがたい)。
-期間内に何度でも再生できる。
●ZOOMによるオンライン形式。
-感染リスクを避け、安心して自宅で受講できる。
-ブレイクアウトルームで他の参加者と交流・意見交換できる。
●万全なコロナ対策を行い、人数を減らした対面形式。
-少人数のため密を避けられ、安心して参加できる。
-参加者の顔を見ながらグループワークが行える。
最初の緊急事態宣言から1年経ち、再び4回目の緊急事態宣言が発
出され、対面形式の講演・講座が再びキャンセルになるケースも
ありましたが、今後は昨年の経験を活かし先方の実情に合わせた
最適な提案を行い、コロナ収束後を見据えた啓発を模索しながら、
引き続き参加者に寄り添う啓発に励んでいきたいと思います。
【執筆者(勝野 祐子 様)プロフィール】
一般社団法人安心安全インターネット塾 代表理事。
主に名古屋市や愛知県内を中心に活動。
長年に渡りコンピューター専門学校・大学・企業で、IT教育に従事。
2010年、友人から子どものネットトラブルに関する相談を何度か受
けたことをきっかけに、青少年の安心・安全なネット活用を目指す
活動をスタート。
現在もIT教育を続けながら、地元の青少年(小学生・中学生・高校
生)、専門学校生/大学生、保護者・教職員及び地域社会などを対
に講演を通して情報モラル啓発に取り組む。
それぞれの立場に寄り添う、わかりやすい説明をモットーにしてい
る。
一般社団法人安心安全インターネット塾
https://www.anshin-anzen-inet.com/
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